東漸寺について

東漸寺は、正式名称を青谷山 地蔵院 東漸寺(ショウコクザン ジゾウイン トウゼンジ)と申し、真言宗豊山派の寺院です。
奈良時代の天平11年(739)に、鑑真和尚が下野国の薬師寺から十一面観音像を持ち込み、安置したことに始まります。
元々の本堂があった仲山観音堂周辺には湿地帯が広がり、巡礼には船が利用されていましたが、湿地帯で地盤が弱かったため、大雨などによる洪水被害が度々発生しました。その後、周辺地域の干拓、宅地化が行われ、十一面観音像(堂)を残し、本堂が現在の場所へと移されました。
本堂が現在の場所に移されて以降、度重なる火災を経て、昭和58年(1983)に現在の本堂が再建されて今に至ります。本尊は「大日如来」で、広大な境内には、木々と花々が咲き誇り、豊かな自然が感じられます。

本堂

本尊の大日如来をお祀りするとともに、両祖大師を安置しております。
2018年に改修工事が実施され堂内の照明を全面LED化、柱には檜を使用した明るい印象の本堂です。

客殿

少人数からご利用いただける一般客間と、最大60名様でご利用いただける大広間がございます。
一般客間には両部曼荼羅、大広間には金剛力士像が祀られており、落ち着いた雰囲気でお過ごしいただけます。

菩提樹

東漸寺の菩提樹は高さ14M、太さ2.5Mで、樹齢は500年以上とされ、菩提樹の中でも全国有数の大きさを誇る大木です。このことから平成4年(1992)に、茨城県の天然記念物に指定されました。6月の下旬頃になると、淡い黄色の花が咲き、見頃を迎えます。

仲山観音堂

元々の本堂であった仲山観音堂は、十一面観世音菩薩を祀り、「お乳観音」の愛称で親しまれています。その昔、母を亡くし栄養失調に喘ぐ孫のために祖母が母乳祈願をしたところ、祖母の乳から母乳が出て、その母乳を飲んだ孫が健やかに育ったという言い伝えに由来するものです。